白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

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No.014 - 第二章 結界 1

金融管理システム

 ミヨが計画した公園、大衆食堂の仕事、静かなレストランでの分析、スポーツクラブでの運動能力の向上、この4つのプロセスはこの6年の間ほとんど変わらずに続いている。

 現在2014年、今から6年ほど前から、世界的な恐慌が表面化し、どこの国もこぞって銀行や企業に巨額の資金注入をした。しかしすぐにその注入でも追いつかないほど、経済が揺れ、国家レベルで破綻する国が出てきた。
 
その数が多くなるにしたがって国際通貨基金もその国を助けることが出来なくなり、ついには資本主義世界の崩壊かと思われたそのとき、この基金をしのぐ大規模な金融の介入によってその可能性が全面的に消えた。
 
しかしそれが発端となって世界がひとつの金融社会主義のような管理システムの中にがんじがらめになってしまった。

 それはもともと彼等、秘密結社の不良分子が100年以上もの長い間、周到に計画したものであったが、政治家も企業家も名のあるノーベル賞経済学者もそのほとんどが基本的なところから気がつかず、まんまとだまされてしまった。
 
その事に気がつかなかった人がいなかったわけではなく、それを指摘した人は少なからずいたのだが、有名、無名にかかわらず、次々と巧妙な手口によって抹殺されたのだ。

 彼らの手口はナチスドイツ時代のヒットラーの行ったものとほとんど同じだ。自分たちの党組織が大衆に対して意図的に暴力沙汰を起こし、社会的な不安を演出する。
次に同じ組織がその犯人を見つけて退治したかのようにパフォーマンスし、時にはまったく罪のない彼らの邪魔者にその罪をなすりつけ、その危険性とお手柄を大衆にに声高に示す。
そうするとすぐにその組織の統領がやってきてそのお手柄に褒美を与え、自分たちの気前の良さと正義である事を世の中にアピールする。そうすると俄然人気が高まる事になる。

 この簡単なトリックが100年余りも人々は気がつかなかった。気がつかなかったというよりも、そのことについて物を言う人間を巧妙に抹殺していたのだ。もし気がつかなかったということを咎めるなら抹殺された事に気がつかなかった事の方が、その落ち度は大きいのだろう。

 この一連のイラン、イラク戦争やテロ騒動、株の暴落や恐慌も、いやその以前の国際的なもめ事の多くも彼らの暗躍だったが、みんなその創られた不安さの中で踊らされてしまった。それほど彼らは巧妙にわなを仕掛け陰謀を図り抹殺したのだ。彼らはこの点においても先を読んでいた。

 人はもはや自分の利己的な欲の中にしかいない。もし隣の人やちょっとした変わり者が失踪しても、それが自分にはそれほど関係ないし、その奥さんや家族が辛い状況でも、心は心配はしているかも知れないが、行動は別だという事を冷たい目で観察していた。

 それは企業と企業、国と国レベルでも同じであり、この金融社会主義の管理システムもこのような冷たい観察の上で成り立った。

 初めの頃はそれでも世界はそれを歓迎していた。その当初銀行の口座の個人識別をより確実にし、盗難などを防ぐために頭の毛の生え際に識別番号をチップにして植え込む方法が紹介され、そのことによりいつでも単にキャッシュカードの前に立つだけで現金がおろせ、どこの国でも多くのホテルやレストランなどで何の証明書の提示なく泊まることや精算が出来たので、多くの人たちがそのシステムに応じた。

 このチップは直径3ミリ、厚さ0.6ミリほどの円形のもので埋め込んだ後も外見上はまったく判別がつかず、埋め込みもまったくの無痛であり、身体や脳に危害はまったくない事、いつでも無料で取り除く事が出来る事、またチップはその目的以外は使われない事、また時には口座にポイントが10パーセント以上の還元やサービス品が目白押しに並んでいたものだから無理もない。

 このチップは2010年に始まって2013年後半には人類の5分の4がその恩恵を受けていて、なんの問題もなかった。しかし、2013年、昨年の9月11日突然、何の音沙汰もなくそのチップの隠れた回路が全世界同時に彼らの悪意ある意図を持って稼動し始めたのだ。
 
それでも一般市民は何の変化も感じないまま過ごしていたが、大きな観点から人の大事な能力が失われていた。それは人を人としてあらしめる創造という能力に干渉していたのだ。

 はじめから何の不自由もなく、消費生活の中で満足し創造には関わっていない人たちは何も変化なく、まったく問題はなかったが、少しでもこの管理システムへの反逆者らしき思考がよぎる者、彼らの邪魔をする者たちへの創造性に干渉してきたのだ。
 
そのチップにはその回路をいくらその専門化が分析、解析しても現れない量子レベルの高度な技術が使われていた。彼らからは簡単にその回路を使って精神異常や心臓病などを誘発する事も出来る。

 前頭部は人が創造する脳の主たる位置でその位置にそのチップから作り出す量子の雲は脳を直接的にかく乱し、その人の創造の自由を奪う事が出来るのだが、その反対にその人の思考を自動的に検問し、その反逆意思の程度にその人の体と精神に干渉を加える仕組みが作られていた。

 彼らの技術力は一般には想像も出来ないくらい高いレベルに達していたが、それを彼らは隠していた。その時期が来るのを待ってこの彼らの記念すべき9月11日に稼動させたのだ。

 彼らの意図ははっきりしている。人の尊厳である創造性を取り除き、奴隷のような人間にして全人類を完全な支配下に置きたいのだ。そのためには、嘘や騙し、罠、抹殺など何でも使ってきたし、これからは一般的に誰も想像もした事もないような技術を使ってその仕上げにかかろうとしている。

 その技術とは、量子技術だが、彼らはその物理的な反面を高度に進化させている。この反面に、意思と愛による量子的な力があるが、彼らは、この反面が持っている力を最も恐れている。

 それはかれらのシステム全体を覆す可能性がある事は彼らが一番知っている。
だから彼らの抹殺したい人間は今や彼らを邪魔する人間より、私たちのような人間を抹殺するべく第一優先に探している。
 その包囲網はだんだんと迫っているのを2人とも感じていた。

 ミヨは最初の出逢いから、敵の技術的装置に検知しないように彼女の内側の力を使って働きかけていた。

 このおかげで敵に気がつかれる心配なく、外側世界の人や集合的な関係性を自分の身体を鏡のように使って、量子の場をシフトさせる技能を格段に引き上げることが出来た。

 私はというと、悪戦苦闘の末、今では自分自身を含めてほとんどの病気や精神的疾患を健康な状態にシフトさせる事が出来る。だが、まだその程度の事でしかなく、彼らと戦うには、技術を能動的にも高める必要がある。

現在の社会を裏から管理している彼等敵の躍進振りは以前に比べ、非常に狡猾に進化しているからだ。