白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

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No.018 - 第二章 結界 6

抹殺者と殺し屋

 監視システムは私達の存在を検知したが、見失ったようだ。
また私達がどこに、どのように準備を整えているかは、おそらく何も知らない。実際、活動らしきものは、まだ何もしていないのだからなおさらだ。

 しかし彼らにとって私達が目の上のたんこぶのような障害になっている事は想像出来る。
彼らの秘密を知っているのは、我々結社だけであり、その主事であるギョロメのオヤジがその存在をいくつもの場所に残し、彼らの目の前をよぎっているで、彼らにとって、私達の存在はちょっとした心配の種だ。
 
行きつけのバーは、私達の油断であり、結界を張っていなかったために、彼らの検知システムに触れた。彼らはその探索の手を増強してくるだろう。

 敵は、結社のメンバーが直接的にやってくるわけではなく、抹殺の実行者と殺し屋集団に分かれて活動している。抹殺者は銃を片手にやってくる戦士達ではなく、人生に不満げなサラリーマン、ちょっと感情的な主婦、あるいは人生に迷った労働者といった普段は普通な人たちで、微妙なボールペンほどの先に仕込んである刺をぶつかり際に身体のどこかに刺し、何もなかったかのように澄まして去って行く。

 そのことで、その刺に刺された人は、数週間後には心臓発作や、脳の梗塞、出血などを起こして半死人にいたる。時にはもっと長い期間少しずつ衰退して死に至る癌などを誘発する場合があるが、その原因は病院に行ってもわからない仕組みになっている。
医学組織も、支配者側であり、そこでしっかりとした何らかの病名を与える事になるので家族は原因に気がつくことはないし、成すすべもない。

 一昔前は、交通事故を装って抹殺していたが、今はそのような目立つ方法はとらなくて済む化学物質や放射性物質、毒物、細菌類などその方法がいくらでもある。それらはすべて量子レベルに変換されているのだからまっとうな医師の検査でも決して見つかるはずがなく証拠も残りようもない。

 そのような結社の不良分子の手先が世界中にいるが、一般の人たちはほとんどそのことに気がつかない。彼らはあまりにも殺し屋とは言いようがない人たちで、ちょっと感情的なだけで普通であるからだ。

 彼らの前頭葉には同じチップが埋め込まれているが、プログラムが少し異なっている他は何も変わらない。そのチップによって思考を制御され、このちょっとした犯行に及ぶように強いられている。だから自分が明確には何をしたのかわからないのだ。
 
これは非常に巧妙に造られたシステムでその特殊チップを埋め込むと、支配体制にとって邪魔な人間を自動判別し、その人の感情を日増しに極限にまでに増幅してゆくため、激情的に犯行に及ぶ事になる。
 

 激情が往々として残酷な事を行う傾向があるので、このような感情的な人たちを利用した。このチップの働きで、抹殺者は犯行を起こした後、その激情も犯行も、相手も、自分が抹殺した事も完全に忘れてしまう。

 私達は。抹殺者の手に落ちた人たちを、少なからず診て来ている。この被害者達はまだチップを埋め込んでいない人たちであったため、管理システムに気がつかれる事がないのと抹殺者がその犯行を忘れてしまうので、その後その被害者が死に至ったかどうかはどうでも良かた。そのため私達は全体の本の少数だが、心置きなく助ける事が出来た。

 特に最近のオーラの訓練で理解した技法を使う事でこれらの症状は速やかに消し去る事が出来るようになった。
 これは同時に私達自身がもし、この被害にあった場合自ずとこの毒や化合物による悪影響を消し去る挑戦でもあった。

 この抹殺者は私達にとって大きな敵ではない。だが組織を全世界に網のようにめぐらしたもう一方の殺し屋集団が目を光らせている。この者たちは微妙な力ではなく、物理的な暴力や拉致拷問などあらゆる手口を使うため、私達にとって非常に厄介だ。
現在、この手の敵が私達の存在を知り、この東京にターゲットを絞りつつある。

 前世ではこの手の敵によって、私達は命を落としたが、今回は絶対にそのような事にはなりたくない。しかし、敵は全世界を牛耳っているほど巨大に進化していた。

 ミヨは事あるごとに言っている。「本当の敵は彼らの巨大さではありません。それよ
りももっと大いなるものがあります。それは自身の意志であり愛なのです」

 最近、オーラの技術を知るに従って、少しずつ見え隠れしているものがある。その力はまだほんの微力ではあるが観え始めて来た。
人の歪んだ意思が時空間を複雑怪奇に捻じ曲げ変化させている。この捻じれ歪んでいる時空間が病気であり、魔物なのかもしれない。