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No.011 -
人間らしさからの挑戦
もし、魔人が現れて
「 ご主人様、あなたのお望みを全て叶えて差し上げましょう。
どんな事でも望みをおっしゃってください。」
その様に、唐突に言われたとすると、何を望む事だろうか。
例により
ある人は、お金を
ある人は、仕事を
ある人は、恋人を
また、ある人は幸せや愛を直接、望むかもしれない。
私だったら、。この様にのぞむ。
「あなたの何でも叶える能力を下さい」という。
お金や幸せを魔人と言えども第三者に、叶えてもらっても、自分自身を褒められないし、それらが本当の望みであるかどうか定かでない。
おそらく、魔人は
「それだけは出来ません。ご主人様」というだろう。
では、
「その能力に至った経過を、教えてほしい。私なりに努力してみたい。」
「私のような魔人になりたいと云うのですか? それだけは、おやめください。私は、単なる召使い。人の望みを叶える事は出来ても、自分自身には何もできないのです。」
「なぜできないのですか?」
「ご主人様。この能力は大魔神から、人間らしさと引き換えに頂いたものなのです」
「なるほど、合点だ。。。私は、人間らしさから、その能力を身につけてみたい。」
「素晴らしい。。。もし私も貴方のような見識があったなら、わたしも、もう少し人間らしく生きられたのに」
と、さめざめと魔人は泣いた。
量子場調整術は、人間らしさからの挑戦なのだ。