白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.385]意思そのものの中にも既にある
2005年01月11日(火)

1月11日(火)天候晴れ
私たちはみんな、未来に向かって生きているかに見えるが、本当は後ろ向きになって過去を見ながら前に進んでいるようなところがある。
まだ社会に出る前から、過去を背負いその傷をトラウマのように抱えて重そうな足取りで前に進んでいる人も多いのかもしれない。
私もその一人ではあったが、私の場合馬鹿のように研究熱心だった。子供のころからうっすらとした得体の知れない心に圧し掛かる煙のようなものを感じていたが、それを何とかしようと人知れず自律訓練法に励んでいた。
自分の能力がその何となく感じるその重さで押さえつけられているのを子供心に感じていた私は、自分自身をコントロールしなければならないと考えていた。そのあたりから自分との格闘が始まったかのように思う。
そのような目に見えないある力と戦っていたのだが、前日の日誌にも書いたように体という実体のあるものと実体のないうっすらとしたものが戦っていたことになる。
だからと言ってそのうっすらとした霊気のような過去の亡霊が存在しないと言うのではなく、逆に見かたを変えるとその方が体よりも実態であると言えなくもない。
なぜなら体の傷は3週間もすればほとんど消えるが、そのうっすらとしたものはトラウマとして一生の間その人にへばりついている場合もあるからだ。
ここで、不思議な事ではあるが、私はある事を知った。
ある事とは不思議な事の中の不思議な事だが、うっすらとした実体のないものはその人の意志に従うという事だ。私たちはそんな能力をあらかじめ持っている。
ある不妊症を治療している患者さんが言った。
私は過去の経験からみてどうしても積極的な考え方になれない自分がいます。私に子供を生む能力があるとは感じられないのです。
私は言った。
それは誰しもそんなところがあるものです。自分の能力は後で感じるものではないでしょうか。
それはわかっているのですが、と彼女。
私たちは誰しも陥りやすい過去のうずに巻き込まれずにいる事は難しいが、出来ない事ではない。
まずその能力を使わなければその能力は知られる事もない。そのような力は生まれながらに体の中にも既にあり、意志そのものの中にも既にある。