白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.373]あっけらかん
2004年11月06日(土)

11月6日(土)天候晴れ
イラク日本人人質事件で殺害された香田証生さんの告別式が昨日行われたらしい。
詳しくはわからないが、何とも悲しげな事だ。
多くの日本人が心配している中、殺害が行なわれた。だが、いずれみんなこの事を忘れてしまうだろう。なぜなら現代人は忙しく自分の事だけで精一杯になっているからだ。
私たちは集合意識を忘れておのおのに分断されている。その事について独断と多少の偏見から意見を述べてみよう。
羊の群れがいるとする。その中から弱いものが狼やライオンの餌食になって捕まって食べられて行く。それを観て羊たちは自分たちを守るために監視する羊、決断をするボス羊などが自然と決められ、それに従う。
しかしその群れが人に飼われているとする。そうなると事は同じではない。彼ら羊たちはそれに馴れるに従ってすぐそばで殺される仲間を見ても何とも思わなく、騒ぎもしない。
なぜだろうか。
彼らの集合意識は分断されているからだ。管理される事になれ、自ずと監視し管理することを忘れる。平和ボケの日本のようだ。
同じ事が私たちの一人ひとりに起こっている。
イラクは一個人である香田さんを殺害したが、同時に日本人という集合意識を脅し傷つけている。だが日本人の多くは一個人の問題で、それに馬鹿な行動をとったのろまな羊が犠牲になったと、香田さんの家に非難を浴びせる始末だ。
テロがどうであるか国がどのように対処しているかを問うつもりもないが、その前に私たちの集合意識が分断されている事が問題だ。
若者がバーシャルなゲームの中で何十時間もの間、自分も周りも忘れる事は良くある事だが、私たち日本人は何十年もの間、集合意識の存在を忘れた羊の群れになっている。
それがあまりにも進んでいるので、受験のライバルが一人消えたぐらいの感覚で今回のイラクでの被害者を見るようになっている。
それが進んで家族が一人欠けたとしても、管理された羊の群れのようにあっけらかんとした日本人が目に浮かぶ。和の精神を尊んだ日本人は本来もう少し、大きな視点と大きな集合的な意識感覚を持っていたはずなのだが。