[No.372]本来の力は発揮されまい
2004年11月05日（金）

11月5日（金）天候晴れ
時々、ホームページを見て患者さんがやってくる。そんな患者さんは以前からの日誌を読んでくれている場合が多いので難解な症状でも楽に対処することが出来る。
最近、子宮の問題を多く書いているのでその関連の患者さんが多いが、不思議に女性は子宮を調整すると、それとは関係ないような慢性の肩の凝りや腰痛などもいつの間にか治って行く場合が多い。このような事は男性では難しいことだと思う。
こんな事だったらもっと早く着手すべきだったと思うが、その時はうすうすとしか知らなかった。それ以上に症状に捕らわれ本質的なところに手が届かなかったのだろう。
思うに、女性は内側に子宮という自ずとヒーリングを起こす事ができる、ヒーリング装置をもって生まれているのかもしれない。子宮は身体の中の地球なのだから当然といえば当然の話だが、そのような観点からも、きっと女性は誰でも本来ヒーラーであると思う。
だから女性の場合、自ずとヒーリングが起きるような子宮位置を調整する事で多くの症状を包み込み、氷解してしまう事になるのだ。
時代は女性に子供を創ることを課して、自分自身を癒し、創造せよとは言わなかったが、今そのような事が言える時代になったのではないだろうか。
ある患者さんがやはり子宮の問題をもってやってきた。彼女は産婦人科での検診の結果卵管が閉塞して人口受精しか子供を創る方法はありませんと言われ、ご主人と何回となく人工授精に挑戦しているが、まだその気配はなく、アメリカの友人からアメリカでは着床に対して鍼は効果ありと判断しているらしいと聞いて、当院のホームページを見つけたらしい。
診てみると子宮がねじれるように回転している。子宮は洋ナシを反対にしたような形をしており、子宮底と言われる子宮上部左右の位置に卵管があり、卵管を通して卵がゆっくりと子宮に向かって移動するようになっているが、この卵管は子宮の下部と上部がそれぞれ反対方向に回転すると、それに連れて卵管が容易に閉塞する。
子宮は骨盤の中心付近にあるので、骨盤の歪みと同方向に歪みやすいが、中心であるだけにねじれ易いのも事実だ。
このねじれを治す特効のツボが昔から見つけられているが、それらはすべて子宮の歪みを直すツボであり、その歪みが取れると自然と子宮は活性化する。つまり本来の歪みのない子宮位置に誘導すれば自ずとヒーラーとしての創造力を発揮する事になる。
ねじれた子宮で生活する事はちょうどねじられた腕で重いものを持ち上げる作業をしろというようなもので、本来の力は発揮されまい。