白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.370]その才能は少しずつ成長を始める
2004年10月29日(木)

10月29日(木)天候晴れ
一年半ぶりで講習会に長年の間参加していた沼ちゃんが報告にやってきた。彼は田舎の自宅で独自の整体院を開業した、言わば勇気あるベンチャーの一人だ。彼は飛行場の管制官だったのだが、長年の夢を現実にしようとその一歩を踏み出した。
その報告は以前より何度となく、電話で聞いていたが今回田舎から出てきていろいろと報告してくれた。
最近ではほぼ生計を立てられる程にはなったらしい。それ以上にうれしい知らせはこの仕事に思い切ってジャンプしてから不安もあったが、その不安を超えた面白さが出てきたという事だ。
その面白さは身体への押したりもんだりする物理刺激を治療の基準にするとただただ肉体的な労働の奉仕のような事になるが、イメージを力として意図した形で使う事でその力が返ってくるし、相手も不思議な感覚の中で旅をしているようだと言う。
それはそのとおりだ。
物理的な刺激や薬物がその人のエネルギーを変えるわけではない。エネルギーはそれらよりも密なものであるためそれらの中をただ通り過ぎて行く。しかしエネルギーは良きにつけ悪しきにつけイメージというそれよりもさらに密な実態のないものの後に従っている。そのため、正しく本質的なイメージの使い方をマスターする事がエネルギーを使う鍵になる。
それはこんな感じだ。
ある美しい女性をある中年男性が暴力やお金の力で言う事を聞かせようとすると、最初は言うとおりにしているが、だんだんとその反動によって形勢は逆転してゆく。
だが、その女性が相手が貧乏でも、さえない中年でもそこにすばらしさを観、力になってあげたいとする思いがあるなら、最初は何となくだが、だんだんとその幸せは実態のあるものになる。
それはなぜなのだろうか。
それは物理的な刺激や外側からの力はいつか同じ経路を通って外側に向かって出て行くか、その外力に対しての抵抗力をつけるだけだが、目に見えないがその本質的なイメージである観察力はその人の中で揺れながらゆっくりと成長を始める。
いつか日誌に書いたことがあるが、プロの音楽家がその才能をある子供の中に観ているだけでその才能は少しずつ成長を始めるのと同じだ。