白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.363]女王蜂
2004年10月13日(水)

10月13日(水)天候晴れ
最近、少子化のせいか、時代のせいか子育てにどこの家庭も戸惑っている。家庭の価値観が厳しさか、やさしく真綿でくるむのが良いことなのか、また放任主義がいいものなのかまったくわからない状況だ。
また家庭の平和に基準を置くべきか、子供の自由に置くべきか、経済におくべきか、また子供のために親が犠牲になるべきなのかとあまりにも混沌としている感がある。
時代の過渡期と言えば言えなくもないが、それにしても私たちベビーブームに生まれた善良な親たちがかわいそうに見える。
彼らは自分の子供時代を振り返り、子供のうちにもう少し豊かであれば自分ももう少しましだったかもしれないと思いつつ、子供のためにその豊かさを創ろうとがんばっているが、それが裏腹になって子供から面白味のない親だと烙印を押される始末だ。
親は下手なものの言い方をすると子供から嫌われるのではないかと子供をしかるのさえ怖がって口をつぐんでいるようにも見える。
そんな弱腰を見て取って子供達もどうすればよいか途方にくれているおかしな時代だ。
ある患者さんが治療の後、パートの仕事でひび割れた手を見ながら笑って言った。家には主人と成人した3人の息子を足して4人の男がいるけど、みんなわたしを頼りにしていて困ったものです。
私は言った男3人も生んだお母さんは偉大に決まっている。女一人と男4人がバランスしているわけだからすごいパワーを持ったお母さんである事は間違いない。それに息子たちよりも健康だ。
私だったらこう言う。
私はこれから女王蜂になります。あなた達は働き蜂になるか昼間から寝ている間に母を失うかのどちらかです。私は既に決めましたからそれが嫌なら先にこの家を出て行きなさい。どんな言い訳も聞きません。と。
そうしたら息子はもっと強く健康になる。男には安心感は禁物だ。本当に偉大な母親はパワーをもっているが、そのパワーを息子には見せず、弱みを息子たちにさらけ出し、あえて不安感を創りだす。男は不安の中で小さくなる振りをすることはあるが、実際はそんな事はない。どんな息子も母親を守る本能があり、彼らは自分の力で母親が女王蜂になっている姿を夢見ているところがあるのだ。