白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.352]抑えるのではなく養う
2004年10月01日(金)

10月1日(金)天候晴れ
症状が身体の右に出るか左に出るか、人によって決まった傾向がある。
もし、心臓のある左側ばかりに症状が偏っている場合、その原因は陽気のエネルギーの変調であると言える。逆に右であれば、陰気の変調だ。
心臓の周りの違和感は精神に影響をまともに与え、そわそわして落ち着かなくなる。
逆に右側の肝臓のある側に違和感がある場合、そわそわではなく、その反対で横になって動きたくなくなる。それは陰のエネルギーが極まっている事を示している。
この単純な観点を西洋医学は持っていない。当然の事なのかもしれないが、西洋医学に陰陽の考え方がないからだろう。
西洋医学は、全体から観るのではなく、血液検査やレントゲンのように部分から見る。その見方からウィルスやバイ菌類を発見し、退治したのだから、世界に大きな貢献をしていることは確かな事だ。しかし、もうひとつの視点がある事に敬意を払わない。
東洋の視点はいうなれば右脳の視点で、全体を最初につかんでいる。日本を含む東洋の観点は最初に全体像をつかんでいた。それが、先駆者としての東洋の観点だが、その先駆者、言うなれば先輩を先輩とも思わない態度を医療全体に投げかけている。
現在、アメリカや欧州の特にドイツ、フランスなどでは、この東洋の視点に莫大な資金を投じて主要な研究機関や大学でその研究が進んでいるが、日本はあまりにもこの事に無知であると思う。
ある患者さんが左の胸や腕、足全体の重苦しさや違和感を持ってやってきた。以前パニック症状を起こした事があり、その症状に似て気持ちがそわそわとして落ち着かない。
過度な精神的な集中を必要とする仕事の最中もあって、なおその焦りを感じている。
このパニック症状は、陽気の変調が、精神の不安感に影響を与えている。心臓はその陽気、背中側の筋に引き上げられ、小刻みに震えている事から来る症状だ。
だから、陰気を養う必要がある。鍼では胸の周辺を下から上がってくる大地の気である腎の経穴に鍼をする。これは薬のように抑えるのではなく、養う。