白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.342]共感を感じる
2004年09月19日(日)

9月19日(日)天候晴れ
ある患者さんと治療後にちょっとした雑談をしていた。
その中で彼が言った。日本刀と弾丸とどちらが強いかという実験を以前テレビで見ましたよ。私は見ていなかったが、話には聴いた事がある。
それで、どんな風だった?
日本刀の歯先に目がけて、至近距離から銃弾を打ち込んだとき、その銃弾は真ッ二つに割れたのと、もうひとつ水カッターにも勝ったシーンです。
それはすごいですね。私も以前その日本刀の切れ味について、インドシルクをふわりと日本刀に落としたときに、それだけで二つに切り裂かれるシーンを見たことがありますが、日本の研ぎ澄ます能力にはすごいものがありますね。
二人で話を持ち合って日本刀のすばらしさに感動してしまった。
治療に使う鍼にしてもちょっと前までは日本の鍼は、職人が研ぎ澄ました凄みのある美しいものだったが、今では機械での大量生産になっている。そのため質が落ち、最近の使い捨て鍼においては形状はあるが、まるで歯のない、なまくらな刀のようだ。
この鍼を使う鍼灸師そのものも、何がその価値であるか理解する術もないのが現状というところだろう。これは治療を受ける側にもその眼がまったくないのも手伝っている。
もし、鍼をマッサージのように使うだけの要求なら、針は何だってほぼ同じなのだから。
これはお母さんの握ったおにぎりと、機械で握ったコンビニのおにぎりの違いがわからないのに似て、情けないものだ。
親の愛情よりも手っ取り早くお金をくれというような世の中にしているのは誰なのだろうか。それにしてもあの青く光るような凄みをもった名刀を創った人たちの心に鍼を使う者として私は共感を感じる。