白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.336]細く鋭利な鍼
2004年09月12日(日)

9月12日(日)天候晴れ
以前、鍼灸の学校に通っていた3年生の時、2年で指圧あんまマッサージ師の資格を得られたので、インドに行く旅費を貯めるためにも、いろいろな場所に指圧やマッサージをするために出向いた。遅くなるときは明け方まで休みなく、指圧マッサージをしていたこともしばしばだったが、充実していた。
鍼灸院を開業した後、始めのうち指では揉み解せない深い筋層に鍼を打ち、その緊張をほぐすのはとても面白い事だった。だが、少しずつわかってきた事だが、そのやり方ではよりマッサージの依存症を創る傾向がある事、また本質的な鍼の使い方は気の力学によっている事に気がついた。
つまり、鍼は揉み解すと言う物理療法ではないことに気がついたのだ。
多くの患者さんから観ると気持ちよく鍼で刺激される、ある種の気持ちの良さがある。それは鍼の一つの方法だが、それがすべてではない。
身体のしっかりとした初診の患者さんがやってきた。職業を聞くとなるほど競輪選手というだけあって筋肉のつき方が半端ではない。
彼は以前後輩に教えた鍼の特殊な使い方で疲れを取る方法を、後輩から受けたことがあるらしく、その方法を望んでやってきた。
今の私の鍼は、依然と違って小さな鍼で身体全体のバランスをより一体のものにする事が出来るのですが。
彼は言った。でも先生今日は強い針をお願いします。鍼をしたと言う感じで帰りたいのです。わかりました。では中国鍼の太いのを使ってそんな感じにしてみましょう。
彼のように数多くマッサージを受けている人たちはそのマッサージの効きめがないと鍼に来るが、当然彼らは鍼によってもっと強い物理的な効果を求める傾向にある。
ここに問題はないが、鍼はそれ以上に価値がある事に気がついてもらいたい。確かに疲労感を取り除くには中国系の太く鈍角な鍼が有効だが、身体を新たな創造に向かって調整するのは日本の鍼のように鍼先が細く鋭角になっている方が都合がいい。