白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.335]創造の技術
2004年09月11日(土)

9月11(土)天候晴れ
ある治療師は言った。
ちょっと私がメリハリをつけるために付け足したが、「身体の全体を一度に治すことは出来るけど、そうするとその患者さんはもう来なくなる。だから辛いと言う症状だけを治すのさ。そうするとどこか他の箇所が辛くなってまた来る。そうするとまた今度はその箇所だけを治すという具合に、堂々巡りだけどそこに人生があるってもんさ。それに全体を治すと患者さんはそれほどその治療の効果がわからない。痛みがあるところだけが治ると他の箇所が気になりだすから、それが逆に治療の効果を実感してくれる。」
確かにその通りだ。これを肯定的に解釈すれば、身体を家の掃除になぞらえて、台所をの汚れを何とかしてくださいと頼まれたときに、居間や寝室まで掃除する必要はない。台所の掃除の効果を見てまたその家の持ち主は他の箇所を頼めばいい。ここには何の問題もない。
その考え方を否定的な面から解釈すれば、家と身体は違う。それはかわいそうな困っている患者さんを依存症にしてその弱みに付け入ろうって魂胆ではないかということになる。
最近マッサージ師という免許制が免許がなくてもエステやカイロ、足裏マッサージと言えば通るほど壊されてしまって誰でもちょっとしたマッサージの看板を挙げられるようになった。そのため患者さんをどのようにリピータにするかが経営問題になっているのかもしれない。それは病院経営も同じところがあるらしいが、困ったものだ。病人を取り合う様を思い浮かべるとだれも美しいとはいえないだろう。
珍しく、昼間の時間に作家のFさんがやってきて、コーヒーをすすりながら、「私は10年程前に先生が何やら歯の噛み合わせを調整してくれたとき、あれから身体の調子が大きく変わって、あの時から姿勢が良くなったせいか身長が少し伸びましたよ。」と言ってくれた。
歯列の技術は鍼灸と同じ治すのではなく、創造の技術だと私は思っている。10年前は医師法に引っかかる可能性がある事とまだ未熟であった事もあり止めたが、いま歯科の先生方に創造の技術として経絡を伴ったその真価を証明しようとしている。歯科医学はこれをどのように考えるだろうか。