[No.320]悲しいかな
2004年08月25日（水）

8月25日（水）
悲しいかな。前日来るはずの以前ちょっと触れた事があるコーヒーカップを持つ手が震えたり、文字がうまく書けないと訴えていた患者さんが来なくなってしまった。
予約は前日だったのだが、今日になっても連絡がない。
この症状は日誌の中にも説明したように、多くの隠れた問題を含んでいた。それは脳の問題であるが、その基盤にある歯列の構造が関係していた。
この治療所は精神から健康や美容までのほとんどの症状に門を開けていて、変わった人たちも来る。中には到底私のところでは治せないような患者さんも来るが、そのような場合そのように患者さんに伝えもする。しかし、彼の場合、おそらくは私のところが最も適したところであると思っていたのだが、残念だ。
私の場合、このようの症状から抜け出すのに15年ほどかかったが、そんな経験と技術によってこの問題は短期間に完全にクリアーできる。しかし今回のように数回の治療では難しい。
どんな症状もそうだが、鍼灸の場合あるエネルギーによって筋群の成長を誘導しているため、筋肉痛やトランス時の特有の現象でメンゲンと言った反応が起きる。
この反応の中で不安になるのも無理はないが、このような脳の症状はこの反応を超えなければならない。
不思議な事にこのような症状は非常に基本的なところであるのにもかかわらず、現代医学も骨格や筋系のバランスを診るカイロプラクティックも鍼灸も明確な観点を持っていないように思う。
もし、歯列の構造がどのように脳と結びつき、どのように多くの症状を創り出し、逆にどのよう症状や能力を癒し、向上させるか、その基本的な基準点を持っていれば、現代医学やカイロの技術も飛躍的に進歩すると思えるのだが。ここには治すだけではなく、多くの能力を向上させる事ができる大きな可能性が眠っていると思う。