[No.197]魔法のランプ
2004年03月25日（木）

3月25日（木）天候雨
人によって幸せと言っても様々なところがあるが、煮詰めてみると誰でも、夢が現実に成ってゆくとしたら幸せではないだろうか。逆に夢を実現しようとしたその努力が裏腹になってゆくとしたら幸せとは言えない。
もし、魔人が魔法のランプから現れ出て「ご主人様、どんな事でも望みを3つかなえてさしあげましょう。何でもおっしゃってください。」と言ったとすると何と答えるだろうか。
ある人は富を、ある人は恋人を、またある人は仕事や健康をと様々な答えが返ってくると思うが、私だったら「思う事をすぐに実現する力、その同じ力を三つ頼む。」と言う。
そして、もし魔人がそれはできませんと言ったらその「それは出来ませんと言う言葉はたくさん持っているからそれだけはいらない」と言う。
もしそれでも出来ないと言うのなら魔法のランプを壊すと脅さないまでもその力を一つだけでいいから置いて行くように談判する。
考えようによって、どんな富よりも思いを現実にする力には価値があるのではないだろうか。
巨万の富もあらゆる欲望も、その思いから出ているのだから。
それにその力は無意識を動かすがゆえに夢や死後の世界さえ動かしかねないからだ。
昔、日本の修行者や修験者はこんな事を言っていたのを聞いた事がある。
商欲は小欲だが、無欲は無限に大きな欲だ。欲が悪くて無欲に徹しているわけではない。