[No.171]必要性と可能性
2004年02月24日（火）

2月24日（火）天候曇り
目の前に殆ど垂直の断崖絶壁が高く聳え立っているとする。
そんな壁を誰も昇れないと思い、また昇る必要性も誰も感じた事がない。
その壁を仮にも昇りたいと思うには最低二つのこの思いの逆転が必要だ。
それはその壁の彼方に求めているものがあるかもしれないという必要性とその壁を昇る事が出来るだろうかという可能性だ。
普通、誰しも心の片隅によぎる意識の高みや能力や美への憧れはあるが、その壁のかなたにあるとは思わない。
だがその壁の周りでそれらを真剣に何十年も探し続けていても見つからず、途方に暮れ上を見た時にひょっとしたらその上にあるのでは考える。
そんな時その壁を良く観るとラセン状の階段がついているのに気がつく。
そしてその彼方から心を貫くような光が垣間見える。
だれもその壁を昇ることを考えた事も無かったがためにその階段に気がつかなかった。
その階段は平面から見るとラセンと言うよりジズザグに見える。
その壁を昇る前にその全貌が観えるようにもう少し離れてそれを確認し、綿密な計画を立て必要な知識と道具を集めよう。