[No.162]存在そのものの力
2004年02月13日（金）

1月13日（金）天候晴れ
普通、うしろ指を指されるような人間になるな。と言うところを私の母親は後ろ指を指されるような事があってもかまわず頑張れと言っていた。
おまえの心は正しいから何をやってもおまえは正しい。だから頑張れとも言った。子供心にもし間違っているとしたらと聞くと彼女はその間違いは正しい間違いだ。それでまたより正しくなると言う。
それほどまでに我が子を信じ世間ていの相対的な考えに染めようとしなかった母親に今深く感謝している。
彼女は小学校にも行っていないがために彼女の手紙はいつもカタカナばかりであったが、その内容から私はいつも女神のような心を感じ取っていた、
そんな母親が晩年、早朝の窓越しから入ってくる太陽の光を一身で観て涙しているのを端で見ていたが、その時言いようのない感動が波のように押し寄せてきたのを覚えている。
彼女は毎朝太陽を観るのが今の一番の幸せなんだよと言っていたが、その時から私は自分の人生も基本的なところで幸せになった気がする。
不思議な事にどの母親もその存在そのものに力があるが、女神に成長した細胞さんが相対的な作り事の論理を超え世界を直観に映し出して見透すようになると、それだけで世界は幸せで創造的な光に気づき、また満たされるのではないだろうか。