[No.161]世界を見透す力
2004年02月12日（木）

2月12日（木）天候晴れ
ストレス君は始めこの世界で何一つ動かせなかったし、話しかけて答えてくれる人はいなかった。まるで幽霊のように無視され続けていた。
それが、今では小さいが細胞さんが、自分の帰りを待って勝利品を喜びの中で受け取り、食べてもくれる。おまけににっこりと微笑んでもくれる。そしてその細胞さんが日増しに美しく成長するのだから彼にとっては大変な喜びだ。
細胞さんもここまでになるのに大変な苦労をしてきた。何億年という月日を毎日毎日が失敗の繰り返しで今では細胞膜が自分を守ってくれるが、以前はそんなものはなく、まるで家のない捨て子のような生活の中でやっと生きてきた。それが今では自分を守ってくれるストレス君までがそばにいる。
このポイントがセットアップポイントでもあり、トランスと言われるターニングポイントだ。ここから創造が始まる。
今までは2人とも破壊の次元に生きていた。苦労して得たものを人に与えるとそれは無くなった。自分の労働力でさえ与えたらただ消耗して無くなってしまった。だからあまり与えずに与えたら必ず見返りを確認してそれを得ないとすぐに自分が小さくなってしまう。
しかしこれからはこれらの事がまったく違ってしまう。
ストレス君が勝利品を細胞さんに運んで与える事は計算出来ないほど得る事だ。細胞さんが自分の喜びの中で成長する愛や美を与える事はストレス君の長年の淋しさと無力に虐げられたストレスを徐々に癒す事になるが、それは同時に細胞さんの今まで観えなかった世界を見透す力になってゆく。