白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

CODE 044 2012-09-14 154859

No.044 - 第五章 対峙 1

ギヤが入る

 ショウは、拉致された男達に仕掛けた量子場の反動を受けて身体の上空に離脱していた。そこからは何もかもが明確に見えた。
 自分の周りで何が起きたのか。世界では何が起こっているのか。自分の過去生
では何を求め、どのように生きていたのか。

 離脱している意識と身体の中で必死にもがき苦しんでいる意識、その両方を見ている自身の統括的な自身が長い間捜し求めていた比率を浮き彫りにしていた。
 

離脱している神にも近い次元の下に9つの次元があり、その全次元が陰陽構造は、ちょうど2匹の雄雌の蛇がお互いの尻尾に噛み付いて一つの輪を成しているのに似ている。
この咬み合いの比率が、量子論と陰陽論が合致するのに必要だ。ここで神と人間が合致しているのだ。
 
その比率は10分のπ(パイ=3.14)。
離脱した意識と体の両方がこの比率が正しい事を示していた。
 ブライアンは数学や論理の天才だが、ショウはそうではない。しかし、彼は不思議にも真実を深く貫くところがある。
 
天才は数式や理論を超え瞬時に答えを得るが、ショウは多くの体験とその苦難の中で時が熟したように、知り実を結ぶ。
 


 この比率10分のπ(パイ)は陰陽の法と量子場の1次元から10次元までの次元階層を一つの法でまとめる比率で、その比率が決定できると意志と身体の間にギヤが入る。また世界時空をも意志に従わせる道を開くことになる。
 
陰陽の法はその強烈なエネルギー場がパラレルワールドを揺さぶるが、どの時間軸や空間に合わせるか決定する事は出来ない。一方、次元の法則性は明確にその場の量子群を決定し、時空間を明確にする事が出来るが、陰陽のエネルギーが持つ時空を開くパワーがない。

 この二つの異なる世界にギアが入る。
 明確な意識の次元認識と巨大なエネルギーを潜在的に持つ陰陽の法を統合するのに、この比率が絶対的に必要だ。この比率がショウの目の前に、数値となってひかり揺れ動いている。


ショウは、この比率を、オーラが回転する陰陽と、量子の次元の間に、組み込んだ。
この二つの世界が連動し、殆んど死にかけていた身体が、ゆっくりと活気を取り戻して行った。


 精神を伴って幽体が身体を離れ、その地点から自分の身体を見ることは時々誰にも起こる一つの現象だが、この時点から世界全体を見通す程に離れることは事は、だれにもできることではない。人はそれぞれに自身の心の中の捕らわれを観るのだ。しかしショウには多くの惨事の中でも捕らわれらしきものがない。

 もし、その捕らわれがない者が、その意志とエネルギーを伴って一つの思いを貫ぬけばパラレル世界さえも、その者の意志に従うのだ。