白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

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No.024 - 第三章 展開 6

比率の気づき

 「完全支配をもくろんでいる彼らが、技術的にどんなに進化して、巨大な権力を持っていても意志と愛によって培われた真実の力にはかないません」

 彼女はいつも不思議に達観している。

 何度も同じようなことを聞かされているが、ではその力とはどんな力になるのだろうか?と聞いた事も何度かあるが、いつも
 「今にわかります」

それだけだ。

 それでもしつこく聞いてみたところ、こんな風にやさしく例えてくれた。

 「どんな植物も種のうちは、どんな香りを放って花開くかわかりません。同じように人の能力が潜在しているところから開き、創造を始めるとどんな事が起きるか誰にもわから
ないのです」

 なるほど、おそらくそうなのだろう。しかし、今の複雑な時代、卓越した一個人やテロのような集団が今の金融やチップ支配に対抗できる時代ではない。もし個人的に光明を得たとしても、その人自身は救われるかもしれないが、時代を変える力があるとは思えない。もっとすごい事が起きると言うのか。

 意識とオーラの奇抜さからして、それも有りうるかもしれない。しかし、それは今の私達の能力からあまりにも飛躍している。
 確かに身体の病気や症状は自分の身体を含めて消し去り、意図した姿形や身体能力を向上させるちょっとしたパラレルワールドへのシフトは可能になった。だが、一個人の力が世界に及ぼすには、その力は、あまりにも小さい。

そんな想いでいるなかで、ある必要性に気がついた。
その領域を超え社会の中の集合意識や状態に影響を及ぼすには知るべきある比率が必要だ。



 オーラ領域まで次元の階層の間に規則正しい一定の比率がある事は知っていた。しかし、このオーラを超えた領域にはその一定した規則性がない。その事はさまざまな試みによっても、限界を感じていたが、そのことを明確にしなければ一歩も先に進めない壁が目の前に立ちふさがっている。

 意識的な領域の観点から世界や人を観てみると、鉱物や植物、動物などを一体に包んでいる地球意識や状態があり、その中に植物や人間などの多種多様な集合意識、状態がある、またその中に私達のようにオーラに包まれた多種多様な個的な存在がいる。


 このオーラの領域と身体の領域、身体の領域とその中にひしめくように存在する60兆と言われる細胞群、その細胞の中に存在する分子構造群、その分子構造の中に存在する無数に近いた多様な原子群。これらを次元階層から観ると一定の関係が成り立っているため、オーラ領域内ではシフトが可能になった。
 
 しかしこの領域を超えると混沌とした量子の場がひしめいているだけで、法則性を探すのは難しい。だが少しずつ気がついてきた。ここには、それまでの次元と異なるある比率と法則性があるに違いない。その比率や法則性を明確にする。する事ができるなら、今の支配体制に噛みついても歯が立たないと思っていたが、ここにわずかな光が見える。


 この比率がわかると、からだの外側の集合的な世界や時空間に対しても、意図的に影響を与える事が可能になるだろうと憶測はできる。その時になって初めて戦いのプランも立てられるが、今は敵に見つからないよう願いながら力を養う事に専念する以外に手はない。

 この年、2016年までに世界情勢は一変し、以前中近東周辺の地域的な紛争やテロの脅威で世界は戦々恐々としていたが、その時代は完全に去った。幸か不幸か金融支配が彼らを永遠に葬り去ったのだ。

 前世紀のアメリカでインデイアンの土地のほとんどが政府に取り上げられたが、彼らには特別に上等な居住区と無税保護、その上彼らにしか得えられない賭博場の許可、生活保護などの特別待遇を受けた。
だが、一方、彼らは徐々に自分達の過去に持っていた勇猛果敢な精神や、自然のなかで生きるたくましい叡智、身体能力などを失い、国に対する発言力も戦力もその根本から失ってしまった。それと同じ様に、テロの牙は抜かれた。

 その方法は簡単だった。宗教を含む彼ら不満分子やテロを志向する組織の個人個人に数年生きられる程の預金とその口座を開き、個人認識チップを埋め込んだだけだ。
 
彼らはわが世の春が来たとばかりに喜んでチップを埋め込む処置を受けた。いぶかしがる組織の分子もいたが、数年の間彼らにとっても都合の悪い事は何も起こらず、経済の豊かさを享受していたため、厳格な規律を重んじる原理派を含む宗教も丸ごとそのチップを受け入れた。チップに隠された陰謀が発動するまでの数年は確かに彼らの主張を世界に示すためのテロ活動は続いた。彼らはお金の問題ではない事を示したかった事もあったが、それよりも崇高な精神や主張をも世界に広げたかった。

 しかし、チップの隠された部分が起動するやいなや、完全にその活動は終わった。なぜなら、今や支配しているのは国や宗教ではなく、全世界を包括して支配している金融チップであり、テロとはその支配体制に行う反逆であるからだ。
 
チップに内蔵されている量子的な場が反逆的な思考に反応しその人の前頭葉に干渉を創る。なおも続けるなら脳を梗塞し、命を落とす事になる。そのようにこの世を去っていった者たちも少なからずいたが、チップが稼動して3年経った今、そのような者は少ない。
 この金融支配は全世界に既に根を深くおろし、まさに敵を欺き邪魔になる者や企業や政治組織までも手なずけてしまった。

 国家は2010年のチップ埋め込みが始まる前と同じように存続しているが、アメリカもロシア、中国、そのほか覇権を争って鼻息荒かったほとんどの国もその勢いはない。事実上金融支配よってどの国も占領されたのだが、ちょうど日本がアメリカに核を落とされ敗戦の後、国は残ったが負け犬のように媚びて存続してきたのと同じように、まともな発言や武器の研究など微塵も出来ない状況に管理されている。


 全世界の人々も3年前の2013年から、人々は目に見えておとなしくなった。おとなしくなったと言うよりも、家畜として管理された羊の群れのように、無意識からの監視にさえ気がつかないでいる。

 しかし、母なる大地である地球と太陽はその一部始終を見て我が子である人類を揺さぶるような変化を始めた。

 チップは人工衛星や地上に設けられた巨大な電磁波装置によって管理されているが、そのような状況に陥っている我が子達をその不自然さから助け出そうとしているのか、この年あたりから地球のいたるところで大きな地震が多発し、時には太陽の異常も見受けられ地球の磁気がその影響を受けて地域的に発電所が停止したり、地球の周りを今では無数に廻っている人工衛星が墜落してしまうな事もしばしば起き始めている。

 あたかも地球そのものもミヨが言う「意志と愛」の力をもって生きているかのように私に映っていた。