白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.391]なぜこんな授業がないのか
2005年08月01日(月)

8月1日天候晴れ
咬合を制する者は歯科を制すると最近木曜会の歯科講習会にやってくる先生たちは口をそろえて仰っている。
しかし、そう仰っている先生のほとんどが今まで患者さんの咬合調整は不安ながらも行ってきたが、ご自分の歯列は調整できないと決め込んでいるところがある。
患者さんの顔色や症状の変化をうかがって、その成功か否かを調べているが、私の見解からは患者さんから本当には学べないと考えている。
鍼灸技術も開業したころは患者さんから学ぶところが多いと感じていたが、徐々に本当のところはそれでは分からない事に気がついた。
なぜなら咬合調整や鍼灸治療は西洋医学のような物理療法を越えているからであると思う。
悪戦苦闘の中、経絡を私なりにマスターしたのは、開業15年ほど経ってからの事だが、そのきっかけは歯列にあった。
始めのころ鍼を自分の身体にあらゆる方法で調べていたが、一向に経絡やツボというものが確実性を持って理解できなかったジレンマ状態にいた。
あるとき、歯科治療の最中に身体の状態が変化してゆくのを疑いのないことのように感じた私は、一時鍼を自分に試すのをやめ、自分の歯列を調べ始めた。
それがきっかけで逆に経絡を歯列構造によって特定する事ができるようになったのは、幸運だったとしか言いようのない努力のたわものだったと思う。
今、歯列の構造を経絡という14のパターンを持つ運動によって調整する事ができる一貫したノウハウを歯科の先生方に提供する事ができる。
自分の歯ではなく、上下の歯列に装着したそれぞれの口頭の有するレジン歯列を歯列上の経絡にそって意図的に研削する事によって、歯列構造と体の運動や内臓からその関係を浮き彫りにし、口腔がどのように身体への影響を与えるか一目瞭然に知る事ができる。
そのことで患者様への咬合調整力はその正確さと速さに関して一段と進歩する事は保障出来る事だが、それにもまして価値のある事は、歯列を観察すると、その人の内臓バランスを目の当たりに出来るし、逆に脳梗塞や心臓病など多くの西洋医学が困難としているような症状が歯列状態にそれぞれに共通したパターンがある事に気がつく。
私は本当に不思議に思うことだが、なぜ歯科大学でレジン歯列を使って咬合の身体の対する影響を調べる授業がないのだろうかと。
おそらくこれは経絡運動を知らなくてはお茶を濁すだけで収めることが出来ない事だろうと思うが、ここが現代歯科学の盲点であると思う。
だが、もしこの事に気がつき東洋の内臓や身体の力学である経絡を歯列咬合に取り込むなら現代歯科医学を歯科治療を超えて大きく発展させるのではないだろうか。