白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.387]インプラント手術
2005年02月06日(日)

2月6日(日)天候晴れ
1月31日、午後より想像するだけでも身がちじこまる思いのする、顎の骨の中に長さ13ミリものチタン製のねじを打ち込む歯根インプラント手術にI先生のクリニックに向かった。
前日はいつもより早くベットに潜り込み、十分に休んだせいもあり、体調は万全だったが不安は隠せない。私は以前盲腸の手術を受けた事があるが、そのときほとんど麻酔が効かず、そのまま手術された経験がある。脂汗を始めて体験したあの時の痛みと苦しさは今でも忘れられない。
そんな不安の中E先生に聞いた。大丈夫ですかね。私は麻酔があまり効かないかもしれない。E先生は大丈夫ですよと笑っている。そんな表情の中に自信がうかがえひとまず安心し、3時間ほどの手術に臨んだ。
麻酔の量は必要量の3倍は使ったらしく、難儀したようだがチームのすばらしいプロフェッシュナルな技術だった。私は身体全体に手術用の口周辺だけが空けられた覆いの下で先生方の手の動きや息使いまでを克明に観ていた。職業柄指の動きや、そのフィーリグにはうるさい方だが、そんなところから観ても彼らの技術と気づきやその進行はとてもすばらしい。
その多くを記したいが、多くの紙面を必要とするのでおいおい日誌の中で紹介して行こうと思う。
ひとまず手術は成功し、それから1週間たった今、顔の腫れも完全に消え、体調も万全になっている。
このインプラントは私の今までの研究の是非を確認し、私自身の歯列や体のバランスをより強固なものにする基盤にしようと人知れず決めたところがある。
インプラントの技術は創造の技術である事は間違いないことであるが、ここにいくつかの問題が潜んでいる事は承知している。そのひとつが噛み合わせと体の関係が完成していない事だ。
例えば、歯はしっかりするが、強固過ぎるほどの顎の骨に直接結合したインプラント歯列がからだのバランスにどのように関係するかまだ不明な点が多い。もしこの時噛み合わせが悪いと歯列だけではなく、身体や顎の骨、脳などがダメージを受ける。
この点が実際の体験の中で一患者である私が、歯科の専門家にフィードバックし、いくらかの貢献が出来ると思っているところだ。
一人の熱心なS歯科医が、昨日の夜から今日一日の歯科講習会に当院にやって来ている。
S先生に聞いた。インプラントは先生の歯科医院では行わないのですか。
S先生私はまだ咬合をもっと勉強してからにしようと思っています。咬合を制するものは歯科を制すると言う言葉がやはりS先生の持論であるらしい。
私はこの言葉を聞いてうれしかった。いつか歯科のこのような熱心で正直な先生方に体験を交えたところからも提言と貢献が出来る。今回の手術が何倍もの成果をもって創造につながる様がんばってみようと心の中でその決意を新たにした。