白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.382]知らないのだろう
2005年01月06日(木)

1月6日(木)天候寒い曇り
誰しも私たちは大きな可能性を持ってこの世に生まれ出ている事は間違いない。
だが成長する途中で事故にあったり、病気になったりトラウマになるような出来事に足をすくわれ立ち往生する。だがそれでも時間の流れは容赦なく過ぎて行く。
このお正月もあっという間に過ぎ去ったが、年始にあたりこの日誌のテーマである、トランス宣言という観点から考えてみた。
多くの患者さんがこの治療院に過去をしょってやってくる。それは重みであり、傷だ。
それらのものはみんな過去に原因があり、未来にはない。だが症状としての実際のその重みや傷は現在にあり、未来にも広がっている。
不思議なもので、原因としての身体や心の傷は過去には確かにあった。今はその傷はないが、症状として持ち続けている。
ではその症状は目に見えない形になってやってきている事になるが、私たちはそれを目に見える形で何とかしようとしている事になる。
それは形のない幽霊と形のある身体がもみくちゃになりながら格闘しているようだが、これが勝利感のない何とも辛い人生になっている
ではどうしたらいいのだろうか。
ある熱血のパワフルな患者さんがやって来た。
彼女は夢多き戦士のようだが、ときどき自信を喪失したようにそのパワフルな力を引いてゆく。その原因はどうやら過去にあるらしい。
あまりにもその無邪気から大判振る舞いをするものだから、後で損した気分になって立ち往生している。そんな過去があるに違いない。
ちょうど、精一杯がんばってはしゃいでいたが、気がついたらそばには誰もいなかったというような気分だろう。
私もそんな事が多くあり、私の場合笑って前に進んで行こうとするが、普通は誰でも淋しさで周りを追いかける。彼女の場合もそうなのかもしれない。
私たちは過去という幽霊を追いかけるような習性があり、自分がひ弱に感じる時きまって過去と戦いを挑んでいるが、その事になかなか気がつかない。
不思議な事に、このようなその時、その幽霊のような過去の雰囲気を意識的に力のあるものに変える事ができれば過去はその時に終わる。だがその瞬間に人はそのわけのわからない雰囲気に飲まれて意識を強く使わない。それとも逆に私たちはその過去の雰囲気が哀愁を帯びているがために好きなのかもしれない。
どちらにしてもトランスという技術を私たちは知らないのだろう。