白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.380]鉄則
2005年01月04日(火)

1月4日(火)天候晴れ
今日から一年の仕事が始まった。
今年からは今までの研究を統合したものにして行こうと考えている。私の傾向として反省しているのだが、新しい発見があるとそれにのめり込んで他をいつの間にか忘れてしまうところがある。
まったく忘れてしまうのではないが、気がついたらいつの間にか月日が何週間も過ぎ去って以前の研究を置き去りにしているということが良くある。
鍼灸の治療で来られる患者さんは症状的に多岐にわたり、病院でさじを投げられた方も多いため、つい新しい発見をすると今までに治し切れなかった悔しい思いを思い出しながら、ひょっとしたらあの時足りなかったのはこの事かもしれないと熱が入ってしまう。
そんな事もあり、昨年は身体や人間関係、脳といった一見別々な症状を統合した技術に向けてがんばっていた。その甲斐あって今までの多くの発見に統合を見ることが出来るようになったと思う。
例えば、指圧と鍼は似ているが、その使い方はまったく正反対であると言って良いと思うが、ここに統合された法則がある。
指は柔らかいので身体の硬いこりに対して働きかけ、その凝りを解くのに対して、鍼は鉄やその合金でできており、身体に対してかなり硬い。だから身体の中の緩んだ部分、つまり小さなその緩んだ皮膚上のさらに緩んだゴマ粒ほどの穴に鍼を刺し入れる。そのことでその皮膚や筋群を活気づけ結果的に体全体がストレスから守られる事になる。
ここで指圧と鍼の違いは反対ではあるが、共通項がある。それは硬い筋にはやわらかい指、緩んだところには硬い鍼。つまり波動を補うという点だ。
お正月が終わるのを待っていたかのように一人の腰痛の患者さんがやってきた。彼は喉頭癌の手術を数年前に受け、長い間まっすぐに横になる事が出来なかったせいで慢性腰痛になったらしい。その腰痛がこのお正月ひどく痛み、診てみると市販されている画鋲のような小さな鍼が痛む腰の周辺に10個ほど貼り付けてある。
このお正月あまりにも痛むので市販の鍼を素人の考えで使ったのですが、一向に効き目がなくて参っていましたと患者さん。
私は言った。この鍼は筋ばった硬いところに貼りつけるとなお痛むのです。鍼は緩んだ力のないところに刺すのが鉄則です。