白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.362]ユニークさゆえ
2004年10月12日(火)

10月12日(火)天候曇り
今日は火曜日、夕方にあの作家一行がやってくる日だ。はじめに来たのはHさん。彼女はまだ学生でこの中では紅一点、みんなにかわいがられている。
そんな彼女が以前アルバイトを始めて最初にもらったお金でみんなにお礼をと豚丼を買ってきた事がある。その事をその前から相談されて私はみんなに内緒にしていたが、彼女がその豚丼を買ってきたのを観てびっくり。豚丼には間違いないのだが、一人に5人分も重そうに運んできた。おかげで私もそれから数ヶ月は豚丼を思うだけでゲップが出て食べる気がしなかった。
その彼女、今日は治療後洋服の買い物にみんなにつき合ってもらおうとしていた。次にやってきたのはザ、ムーディブルースで紹介したGさん、共にどこか世間離れした二人。
私がGさんに彼女が洋服を買うのを付き合ってもらいたいそうですよと振ると、Gさん、なかなか洋服のセンスはいい方で、了承したのかふんふんと受け流す。
だがGさんは治療を受けながら先生、今日は女にもてるツボをお願いしますと彼女がそばにいるところで大声で言い出す。同じ仲間でもGさんとHさんと二人だけで歩いた事はないらしい。
結局Hさんの頼みの綱であるDちゃん,Yちゃんが来なかったものだから、彼女一人しょんぼりと帰っていったが、その後でGさん。先生、ここにゴルゴサーティーンがやってきた事にして日誌を書いてください。そして背中に鍼をしようとしたが、彼は背中に回ると殴りかかる習性があるので拒絶され背中には鍼はできなかったと書いてください。受けますよー。いやそれよりももっとこの方がいいかな。という調子で延々と彼の漫画の世界を広げ、聞いているほうが呆れているが、彼はどんどんと彼の世界をさらに話を宇宙にまで広げて行く。彼はある種の天才なのだろう。
彼らはみんな素朴な天才だ。
自分の心の中で心を遊ばせ、幸せになる事が出来る。だが決して社会から浮いているのではなく、しっかりと根を下ろしてもいる。
私たちはいつの間にか社会の中に自分を失い社会そのものになってしまうか、それとも自分の中から社会が消えて独りよがりになってしまうかのどちらかの傾向があるが、その両方を何も失わずに素朴に歩けるのは彼らのそのユニークさゆえの事だろう。