白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.351]立ち話
2004年09月30日(木)

9月30日(木)天候晴れ
仕事が終わって家に帰る前に、ふとラーメンでもと思って、町を歩いていたら、以前、当院の講習会に参加した事のある歯医者さんNさんに偶然会った。Nさんとは不思議にタイミングよく出会うことがあり、ちょっと世間話をするつもりが、ついつい長話になり、今回も一時間ほども立ち話をしてしまった。
Nさんはこの新松戸ではおそらく最も熱心な研究肌の先生だ。近々歯科医院を東京の青山に移転し、最新の歯科医療に取り組もうとその熱気は熱い。
現代の歯科医療は歯牙や歯槽骨の再生技術にその進歩は大きなものがあり、これは私も大いに興味のあるところで注目している。その第一線がこのN先生で歯医者さんの領域を超え、手術室を必要とするほどの精度を追求している。
技術者の傾向として、例えば足の骨格を研究しているとすると、足には筋組織や強靭な皮膚組織が必要だが、その技術者は足の骨格だけで歩ける骨格構造をかたくなに追及する。それは大切な観点だが、もうひとつの観点である筋組織という観点を持った視点がこの技術を寄り高いものに引き上げる事ができる事を熱心なあまり除外する傾向がある。
ここで骨の構造は歯列に、筋構造は鍼灸技術に例えているが、その辺がなかなかうまく伝わらない。それほどNさんは自分の技術にほれ込んでいる。
私のほうからNさんを観ると頼もしい友人であるが、Nさんの方から見ると、私はまだちょっとわけのわからない変人だろう。この辺を埋めようと私の努力はあるが、西洋医学の傾向は専門になればなるほど分化してゆく傾向にあり、どんどん東洋医学の観点から遠ざかるのは寂しいものだ。
私の観点から他の医療分野は専門的に遠ざかってもかまわないが、歯科は身体のバランスの中心であるので、全体をひとつにまとめる事ができる。是非その辺を理解してもらいたいと訴えるが、なかなか難しい。
ある銀座の歯科医やはりNさんが、最近ではメール友達のようになっているが、その中で言った。咬合という歯の噛み合わせを制する事は歯科を制すると。私は精神や身体をも制すると思いますと返信した。