[No.341]これは何でしょうか
2004年09月18日（土）

9月18日（土）天候晴れ
身体の中で無意識から観て最も大きな力を及ぼしているところは、口腔だ。女性の場合もうひとつ無意識が目を光らせているところがある。それが子宮と言う空間だ。
無意識には本当に大きな力がある。子宮の中で受精卵が時空を越えて赤ん坊にまで成長するのを助けているは、無意識からの力であり、死ぬまでその心臓を鼓動させているものも無意識から伝言だ。
しかし、惜しいかなその無意識は身体が最も適切な運動や働きをする、その位置を特定する事ができない。
例えば、歯の噛み合わせがずれ込んでいると、その位置を正す事ができない。同じように子宮が最もそれ自身がくつろぎ能力を発揮するその位置を特定する事ができないのだ。
なぜかと言うと、これらは陰の観点である受容的な性質しか持たず、疑う事を知らないからだ。
もうひとつの観点がある。
無意識に対して意識、その意識が陽の性質を持った疑いの中で養った明晰性をもっている。だからこの子宮に意識的な外側からのアプローチが出来るが、ここにも城壁のように立ちふさがるルールのようなものがある。
この意識的な観点は子宮位置を診てすぐに特定できるが、動かしてもすぐに戻るし、無理やり動かしても言う事を頑強に拒む。
それはちょうど、こんな感じだ。
厚手のオーバーコートを脱がそうと突風が試みたが、うまくいかないし、追いはぎがそのコートを脱がせようとがんばっても強固な抵抗にあうが、暖かな陽射しにはにっこりとそのコートを脱ぎ捨てる。
鍼をした周辺に陽射しのように温かなヒーリングが起こるとゆっくりと子宮はその偏った位置を離れるように移動する。
久しぶりにやってきたIさん。彼女も子宮には多少の問題を持っている。治療中に言った。鍼をしている間に日中の暑さではない気持ちのいい熱さを私はいつも感じますが、これは何でしょうか。