白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.332]馬鹿げた理論
2004年09月08日(水)

9月8日(水)天候台風雨
何の気の巡り会わせか、先日の研究会で行った上下のレジン歯列とほぼ同じプレートを装着した患者さんがやって来た。
聞いてみるとここ5年ほど歯の噛みあわせからの不定愁訴に悩んでいるとの事。診てみると自分の歯はしっかりとしているのだが、自分の歯だけで噛み合わせようとしても片方に隙間が1ミリ以上空いてしまい、食べ物を噛めない状態になっている。
これを観て現代歯科の身体への理解がかなりずれているのかもしれないと思った。こうなったいきさつも聞いてみたが、有名ではあるが、とんでもない理論が先行している。
法則の欠如した理論は、理論に患者さんを合わせようとしているというより、ぶつけようとしているかのようだ。
もし、その理論に運よくぶつかれば、ある症状は軽減する事はあるかも知れない。しかし、他にその何倍も隠れた症状を創ってしまうのではないかと思うほど、その理論は基本的な観点がない。
基本は左右の同位置の歯牙が出来るだけ対称である事だ。歯医者さんはどういうわけか上下の歯牙状態は見ているが、左右は見ていない。
この歪みはどんな事になるのか、素人にはわかるが、専門家には見えないらしい。
それはこんな感じだ。
ある女性はいつもハイヒールを履いているが、その女性は痩せるために家に帰ると踵部分がほとんどなく、前の部分が逆に高いサンダルを履いている。ここに何の問題もないが、もし、右側にハイヒール、もう一方の左側に踵のないサンダルを履いて一日過ごしたとするとどうなるだろうか。
この場合、この女性は肝炎を起こす事になるし、左右が逆だと心臓疾患を起こす可能性が高まる。この事を歯列に置き換えるとどうなるだろうか。これと同じ事が、歯のかみ合わせによって起る。
つまり、歯列は脱ぐ事のできない靴のようなものであり、ここで問題はどんな靴を履いているかではなく、左右同じ靴を履いていかどうかが大きなところだ。左右を比べるなら、靴を左右で履き間違える事はない。
今回のこのケースには、馬鹿げた理論がある。例えば眩暈の症状があるとする。威厳たっぷりの大先生が言う。あなたの症状は足が長すぎるからだ。足を少し削ってぴったりと合った靴を履かせてあげよう。そうすれば私の理論によれば、この症状は治る。片方の歯列が1ミリ以上も合わないのは足を削ったのと同じではないか。