[No.294]合点
2004年07月25日（日）

7月25日（日）天候晴れ
量子の世界は意識の世界に通じている。そのことに量子力学の学者でさえ気がついているようで気がついていない。
先日、ある研究会の友人が変わった発明品を持って遊びに来てくれた。
彼はここ30年余り、意識が何らかの反応を計器に現すことができる測定器を開発してきた人だが、今回これは自分で言うのも変だけどすごい計器なんだといっている。それが彼の口癖のようだ。
意識がその測定装置に影響を与えるという。その度合いは人によって異なるが、ユリゲラーのような超能力者でなくても、結果に現れる測定器を創ったといって口早に説明する。
そのからくりの内容は私にも大体理解できる。微妙で正確な乱数を創ったのだ。
確かにその装置は良くできているが、私の観点から意識が身体や人生に影響を与えることは一目瞭然だ。いまさらのように、その事の証明に気をもんでいる場合ではない。
しかし彼の言い分も正しい。
その証明をすることができるなら、気も物理的に証明できる。ノーベル賞も夢ではないという。
そのとおりだ。
しかし量子力学はすでにその様な事を証明しているではないか。
彼は言う。
いや、量子力学は観察することで変化する量子を実験によって確認し、証明しているが、まだ気やエネルギーがそのものであることを証明していない。それができていれば、気の世界はもっと加速する。
私は言った。そんな証明など気にしないで前に進んだらどうだろう。
彼は言う。そうなんだが、我々技術者としてはそこが問題なんだ。
合点がいった。