[No.290]世界に類を見ない
2004年07月21日（水）

7月21日（水）天候晴れ猛暑
植物は雨や嵐の後には決まって力強く成長している。
人の心も体も同じようなところがあるが、これはなぜだろうか。
日本の名刀といわれる正宗もおそらくは猛火の中で熱せられ、ハンマーでたたかれ、さらに水の中で冷やされて鋼のような強さになったのだろう。
エネルギーが一度上昇すると、その時不純物は落ちてゆくため、戻ってきたとき、そのものは同じものではなくなっている。
一般的には同じに見えるが、人の場合もエネルギーが上昇するとその意識の中から感情のもつれやトラウマが消えている。それを繰り返し、行なうことで人も名刀のように切れ味がよくなる。
そんな考え方を古代の人たちはしていた。
現代の価値観は物理的に裕福になることにその価値を置く傾向があるが、それと同じように古代では自分自身を研ぎ澄ますことに裕福さの価値を置いていたようだ。
現代のように経済的な裕福さが自分自身を守ってくれる保障はなかったせいなのかもしれないし、鈍らな生き方が好きでなかったのかもしれないが、私は彼らがエネルギーを上昇させる技術を知っていたからだろうと思う。
現代人もおそらくエネルギーの渦を創り出しその竜巻のような力強さを知ると、単に老化や病気を手をこまねいて待っているのとは異なった視点が生まれるに違いない。
古代日本の修行者は土をこねるように量子の渦を創造していたが、その中で名刀を創造するように自分自身を創造していた。それは世界に類を見ない。