[No.247]微小な光
2004年05月22日（土）

5月22日（土）天候曇り
無意識にイメージが関与している。
逆に無意識はイメージによって動き出している。
身体の姿勢や呼吸や心臓の鼓動など、生きている基本的な出来事がこのイメージによって変化している。
これらは意識的に努力してもなかなかうまくいかないが、無意識を経由して行なうなら容易になる。
そのためにスポーツの最先端はイメージと無意識の関係を調べ始めている。
それは能力を発展させるための当然の成り行きであると思う。
意識と無意識を浮き彫りにしてみよう。
意識は何を意識しているのだろうか。それは物質的なものを意識している。
無意識は何を意識しているのだろうか。それは目に見えないイメージを意識している。
それは意識はあまりにも明るく、微小な光が見えない。ちょうど真昼に蛍の光が見えないのと同じだ。
無意識はあまりにも暗いために、目の前の硬い物質が見えない。ちょうど目をつぶって歩いているようなものだ。だが、暗闇であるがために微小な蛍の光や満天の星が良く見える。
私たちの姿勢や心臓、自律神経など生きるのに大切なものが無意識によって支えられているなら、不思議な事に私たちの身体や運命はこの微小な光であるイメージにしたがっていることにならないだろうか。
その認識と科学はこの日本が物の世界を動かす為のものではなく、精神力を動かす力学として最も深く理解していた事だ。