[No.225]性から始まる一つの科学
2004年04月27日（火）

4月27日（火）天候台風のような雨
困った事に私たちは子供のころに習うべき大事な事から目を背けてきたところがある。
それは性に関する事だ。
性に関する議論は最近色々な観点からされているが、それは今だ性に焦点を当てているだけのものになっている。
なぜなら、性から始まる一つの科学があるが、それをその第一歩から踏み外している。本来創造性を持った個人的なエネルギーの観点から始めなければならないものを社会的な観点から議論されているからだ。
例えば、極端な話だが、走る事を子供のころに怪我をするから良くないともっともらしい理由をつけ、そのように教えると、落ち着いた子供になって社会的に丸く収まるかもしれない。しかしその事でその時は考えの中に入れていなかったスポーツの可能性や多くの創造の可能性の種をつぶしてしまう事だろう。
同じように子供のころに性を社会に照らしてその善悪を議論しているのはその延長にある多くのエネルギーからの創造の可能性をつぶしている。
彼らは性を議論しているのであってエネルギーや直観を議論しているわけではない。しかし性が発展して愛情やエネルギーに向かってより大きな世界に進展するとしたら、小さな了見での議論が大きな可能性をつぶしている事になる。
次元の移動において性は欠かす事の出来ない突破口であるが、その突破口が終点でもあるかのように考えられている現代、直感の科学が無いに等しくなっているのも無理からぬ事だ。