[No.208]奇妙な関係
2004年04月07日（水）

4月7日（水）天候晴れ
観る者と観られる者がそれぞれの創造力をもっている。その前提でその力学を押し進めてみよう。
観る者は普通、自分の外側である周りを観ているが、自分自身の内側も観る事が出来る。
内側を見る事は出来ないが、身体の中の違和感や痛みや快、不快感などを観ることは出来る。
そして観られる者も身体と精神の二つが他人に観られる。精神も他人から見られることはないが観られる。
つまりこの合計4つの要素があることになる。
これは陰の中の陰と陽。そして陽の中の陰と陽と言い換える事が出来るが、話がややこしくなるので普通の言葉で展開してみよう。
例えば、ある男性はある女性を美しいと観ると、その女性は美しくなってゆくのを彼は観ることになる。同じように自身の身体をはつらつとした感覚で観ると、身体は内側からはつらつとしてくる。
観られる者の身体は周りの人が美しいと観ると、その観られる事により美しくなる。同じように精神が回りの人に立派な人だと観られるとその人の精神は立派になって行く。
これは自然の成り行きとして理解できる。
世の中でいつもボーっとして際立った能力もないが、いつの間に裕福でりっぱなひとになっている人がいるが、この事も理解できる。
しかし、不思議な事にこんな人や、逆に観る感性の高い人たちは回りの人も一緒に立派にしてゆくところがある。
ここに観る者と観られる者の間に奇妙な関係が起こってはいないだろうか。