[No.205]直感的で天才的で女神的
2004年04月03日（土）

4月3日（土）天候晴れ
凡人は目の前に不満があるなら、不満がただ壁のように目の前に立ちはだかって、前を見ようとしても、その壁に邪魔されて他には何も観えなくなる。
不思議な事にも天才的な人は目の前に不満や退屈な山が広がっていてもそこに美や音楽や調和を観たりする。
これはどういうことになるのだろうか。
目の前の現実が真実なのか、それとも、そこに何を観るかが真実なのか。
ある悩みと症状を持った人が、禅の和尚さんのところに助けを求めていったとする。
その人はその悩みを事細かに説明する。その悩みや症状の原因と結果を科学者のように説明し、そこに確かな辛さがある事を証明する。
その和尚さんはその話をふむふむと聞いているが、本当のところその話を聞いてはいない。
その悩みや症状や話される愚痴の山を広げても、彼が観ている者はその人の中にある調和と美や愛情であったりする。
不思議な事に和尚さんはそれらの問題を何ら分析した訳でもないのにその悩みを持った人が帰る心の中は調和の中にちょっとした希望が観えている。
これは東洋の心理学であり、西洋の神々の心理学とはちょっと違う観点だ。
言い方を変えると東洋の心理学は直感的であり、天才的で女神的だ