[No.202]その後姿を観ている
2004年03月31日（水）

3月31日（水）天候晴れ
オスとメスの2匹の蛇がお互いの尻尾を呑み込んでいるとすると、しまいにはどうなるのだろうか。
もし、その2匹の蛇がお互いに飲み込むことのみに執着して、自分の尻尾が飲み込まれ消化されていることを無視し続ける事が出来るなら、終わりには2匹ともこの世界から消えてしまう事になる。
逆にその距離が離れてしまうと追いかけようとする気持ちは消え2匹共どこかに行ってしまう。
その中間、お互いに飲み込もうと尻尾を追いかけて、届いたり離れたりしているなら、これは永遠に続く事になるのかもしれない。
陰陽のエネルギーの交合はこのような事に似ている。
それはちょうど熱帯の海水が太陽の陽気で蒸気になり、南北の極近くまで風に運ばれ雨になり、また赤道近くまで流れ込んでくるようなもので、これは永遠に続くように思いたいが、氷河期のように地球全体が氷河に覆われたり、逆にノアの時代のように地球全体が水浸しになる可能性がないわけではない。またまったくこの世界が消える可能性だってある。
男女の世界もこれと同じように、関係がいつまでも続くように感じる場合も、あっけなく終わってしまう場合だってある。
では何がこの関係を決めるのだろうか。
それはお互いが去ってゆくその姿を観ているかどうかなのではないだろうか。不思議な事に陰陽の出会いは衝突ではないのだ。