[No.175]女神モード
2004年02月28日（土）

2月28日（土）天候晴れ
あるところで一人の70代後半の男性が女神モードに入っている。
なんか変な感じだがそうでもない。
今彼が観つめているのは満天の星星だ。全天に輝く星星を人里離れた所で自分の身体と心の全体に映し歓喜の中で観ている。
彼は多くの人や社会に誤解され苦しんできたが、少数の熱い心をもった人たちに深く愛されてきた。そして晩年を迎えた今、風や月や星たちが彼を包み祝福している。
彼は遠い昔から力の源泉を探し求めてきた。今では多少のサイキックな能力に目覚めているが彼は人知れずその力を自己の探求に向けていた。
彼の意識が自分や人の意図した症状に向けられ、そこに彼の思いが乗せられると無意識の中からそれをその思いに変えてしまうエネルギーが波のように溢れ出し、そのものを変容する。
そんな能力を彼は自然に対して向けていた。彼はいま星星を観ている。しかし彼は自分の思いをその星星に乗せることなくただ観ている。
そのとき今まで彼が行なってきた逆の事が起こる。波のように逆流して流れ込で来るエネルギーは歓喜を伴いながら彼自身の存在そのものを変容する。
インドの言葉ではこれをマハ、ムドラーと言い宇宙との交合を意味するが、私たちの言葉ではこれを女神モードと名づけよう。