[No.121]イメージに忠実なだけなのに
2003年12月23日（火）

12月23日（火）天候晴れ
この世の中で一番変わりやすいものは何だろうか。
それはイメージであるかも知れない。
女心と秋の空と言われるほど女性の心は変りやすいと言うが、それは女性の心だけではなくどんなイメージも変化に富んでいる。
物質の中で比較的変化しやすい水でも思いだけでその形や質が変る事はない。しかしイメージは思うだけで変る。
例えば自分の事を見る目つきからして自分を嫌っているに違いないと思っていた人が、実は逆さまつげで目に違和感を感じていたからだった。そんなちょっとした気づきでその人のイメージがあっという間に変る。
それ程イメージは変りやすい。
しかし、その事に気がつかなければ永遠にその人を避ける事になるかもしれない。
トラウマもある意味ではこんなものであるがために変える事が出来る。
それは腰痛や肩のコリにしても同じで歪んだイメージを体が覚えている。それを科学的に修整しているのが鍼灸技術でもある。
もし、この歪んだイメージに気がつかなければ一生の間、腰痛で苦しむかもしれない。
椎間板がつぶれているとか骨が曲がっていると言うのは2次的なことでイメージが本質的な事だ。身体はそのイメージに忠実なだけなのに可愛そうに悪者にされている。
一つの勘違いや歪んだイメージが一生を台無しにしているとしたら、そのイメージはその人の人生を台無しにできるほどの力を持っている事になる。