白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

白雲の道で美しく健康な体を!

[No.101]静けさの中で昇華する
2003年11月29日(土)

11月29日(土)天候雨
観る者と観られる者によって種が創られる。
陰と陽の嵐の中でそれが成長する。
その後の静けさの中で昇華する。
この3つに共通したものがある。それは観る者だ。そしてそれを経験し変容してゆく者、それは感情だ。
では感情が観る者になってゆくのだろうか?違う。感情は女神や神になってゆく。観る者はその人が神や女神になったとしてもより親密な関係でおそらくは寄りそっている事だろう。
では観る者はどのように感情と共に存在してゆくのだろう。
ある者は酒に溺れてその中毒になってしまっているがために観る者はどこかに行ってしまった。
ある者はセックスの妄想に取り囲まれているために観る者はその人も世界も観る事が出来ない。
ある者は引き篭ったぬるま湯に浸りきって動かないものだから観る者は観る事に飽きて違うところを観ている。
ある者は女神のような感情を持って更に冒険を試みている。観る者はそのゆく手を照らしている。
観る者の大敵は感情的な中毒だと思う。中毒の中では感情が成長する事は出来ない。酒も、セックスも、引き篭もりも悪くはないが、その中毒は感情が進む活路をふさぐことになるからだ。
逆にいうと私たちの問題の中心は感情的な中毒にある。本来感情はありとあらゆる体験を求めているが、感情の中毒はその気持ちにふたをする。
ある夫婦はお互い嫌々ながらいっしょにいるが、別れられない。なぜなら彼らはお互い不幸に中毒になっているからだ。不思議に不幸というのもタバコのように中毒になるものだ。
ある男女のカップルはお互い愛と自由の中で多くの難関を越えてきた。目の前には更に大きな峠が待ち構えているが、抑圧した気持ちはない。
ある熟年カップルはお互いこんなはずではなかったと相手を見てもっと早いうちに別れればよかったと思っている。しかし今となっては長い間の安定と便利さの中毒から逃れる術はない。
これらの事が人生だといえば人生だ。しかしそこに感情の活路は閉ざされている事に気がつかない。
午前の終わりに架空の人Bさんがやってきた。
軽い催眠技術を使って感情に働きかけた後雑談。
どうですか。治療の後の感じは。何となくまだボーっとします。私の場合いつも治療の後はボーっとしていますが、二三日ほどたつとスッキリして来るんですよ。
そんな感じかもしれませんね。催眠技術は方向修正のようなものですから。
先生、催眠の方法はどうしてわたしのような抑圧的な症状に効果があるのですか。
それはややこしい話になるのですが、単純に言うと無意識的な感情の解放になるからです。しかし、催眠で解放しているわけではありません。ちょっとした進む道を開けているだけです。
何となく理解できますが、複雑そうですね。そうです。感情に関しては人生と同じ程複雑なところがあります。
しかし一つだけ単純な事があります。それはどんな道でも進む事で活路が開かれるということです。