白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

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白雲の道で美しく健康な体を!

院長が解説する30の症状と施術

当院の岩尾院長が、さまざまな症状とその要因、そして回復のための施術の指針を解説していきます。

過呼吸

人が産まれて最初にする事は身体の内側から息を吸い込むことで、死にいく最後にすることは息を吐き身体の外から息を引き取ることです。つまり身体の内側から見ると吸う息は生に、吐く息は死に近づくことであり、息は生と死の間の架け橋なのです。

この「息」について体と心の関係から説明してみたいと思います。

息のリズムは、吸うときには家に帰るのに吐くときは外に出かけるのに似ています。そのため息を吸うときは感性が研ぎ澄まされ、吐くときはその考えがよくまとまります。

実際に息を吸うときは周りの空気だけではなく、周りの気や印象、人さえも引き寄せます。そして吐くときはそれらを吟味し、必要なものは取り入れ、不要なものは外の押し出しています。つまり1回1回の呼吸で空気をはじめとした、目に見えない何者かをも消化吸収しているのです。

何か嫌なことがって、その感情を抑えたとすると、その人は息を吸ったところで息を飲み込むように止めます。これが精神的には抑圧した状態を創ります。

このようなことが多くなると息がゆったりと吐けなくなるので、心にも体にも消化不良を起こしてしまいます。息は普通にしているように見えますが、浅い呼吸で「息が上がった」過呼吸の状態になっています。

この状態にはいくつかの肉体的、情緒的な特徴があります。

第1に心も体も過敏であることです。

そのため持続的な緊張から不安感が付きまとい、自律神経が失調して熟睡できません。

第2は慢性的な疲労感があり思考力が減退します。

これは吸う息と吐く息の性質から言って当然です。息が上がってくると緊張感がどんどん高まって、手や頭が震えたりしびれてきたりもします。病気の状態では多かれ少なかれこのような浅い呼吸になっていますが、鍼をして横になって寝ていると呼吸が深くなって手足がゆったりしてくるのが分かります。

武道や禅も息に働きかけていきますが、誰でも出来る簡単な方法があります。

それは泣いたり腹を抱えて笑ったりすることです。

よく泣く人や笑う人は胸の病気やお腹の病気が少ないことが知られていますが、これは泣くことや笑うことで呼吸に関係の深い縦隔膜や横隔膜を内側から刺激して、気の通りを良くするからです。特に涙をいっぱいにして泣く事はよだれや腹腔内の内分泌が身体を内側からも浄化し、新鮮な息を蘇らせます。