院長が解説する30の症状と施術
当院の岩尾院長が、さまざまな症状とその要因、そして回復のための施術の指針を解説していきます。
関節痛は気力減退に通ず
関節の痛みが気力を萎えさせるということを説明してみたいと思います。
誰でも一度は足首や指の捻挫を経験したことがあると思いますが、このとき痛みと同時に気力が萎えてゆくのを意識的に感じたことがあるでしょうか?屈強なプロレスのレスラーでさえ関節技が決まると情けなくギブアップをせざるを得ません。
私たちはなんとなく気力がわかないのをストレスや年齢のせいにしますが、体全体の姿勢が崩れて方々の関節がゆがみ、捻挫に近い状態にあることに気がつかないでいます。関節がねじれて、気力を持ち続けることは誰にもできません。
気の流れは、関節の周辺では骨に近い腱のような組織の中を通っていますので、関節がねじれたり、ずれたりすると腱が緊張し気力が萎える仕組みになっています。それは関節を守るための大切な仕組みでもあります。
しかし関節が長い間ゆがんでいると、その周りの骨が変形すると同時に、骨の質もその熱で次第に変化していきます。
このことからも骨を丈夫にするためにカルシウムや良い水をとることは大切なことですが、もっと大切なことは体のゆがみに気をつけることです。
捻挫ぎっくり腰ね血などの捻挫が、なかなか治らないの自然に任せているのであれば、できるだけ早く治す努力をすることをお勧めします。同じ治るにしても一週間で治すのと何ヶ月もかかるのとでは骨の質一つをとっても、後々、雲泥の差が出てくるからです。
子供の骨組みは上へ上へと持ち上げられ、大人になると骨組みは崩れる一方になりますが、どちらも姿勢に気をつけ関節にかかる負担を最小限にすることが骨を守り気力を保つ方法です。
肩こりや頭痛、特に自律神経失調症は頚椎に微妙な捻挫を起こしています。そのため気力が低下し、頭が常に熱っぽく、のぼせたような状態が続いています。
このような症状は身体全体の姿勢の崩れから直さなければなかなか治りません。もし、このような捻挫の症状が3週間以上続いているようなら一度体全体を丸ごと見て治療することをお勧めします。