白雲の道治療院

白雲の道治療院は、鍼灸術と量子場調整を用いて心身の健康面の向上、さまざまな症状や機能の向上、能力の増大に努めております。

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白雲の道で美しく健康な体を!

院長が解説する30の症状と施術

当院の岩尾院長が、さまざまな症状とその要因、そして回復のための施術の指針を解説していきます。

腸と姿勢の関係

この腸と体全体のバランス関係についてお話してみたいと思います。

私たちは普通、腸の調子が良くないとき、腸そのものを心配しますが、その下で支えている骨盤や、後ろで湾曲しながら支えている背骨のことはまったく気にしていません。私たちが見る限り、腸の多くの症状が骨盤をはじめとした身体全体の姿勢に起因していることは明白です。

このことを少し詳しく説明してみたいと思います。

腸はお腹の中で浮いているわけではなく、筋膜で包まれ、その筋膜が骨盤や背骨だけではなく手足の末端にまで延びて支えています。そのため姿勢がゆがむと腸を包んでいる筋膜もゆがみ、そのストレスが腸そのものに失調が起こりやすい状況を作り出します。

この腸を包む筋膜のストレスと骨盤の関係は、骨盤が前に傾斜すると背中側にある腸にストレスがかかり、炎症や下垂が起こってくるため、腰痛や痔になったりします。

逆に骨盤が後ろに傾くと、お腹側にある腸の筋膜が引き伸ばされるストレスを受け、子宮筋腫や膀胱炎になりやすく、腸にやたらとガスがたまったり、お腹がせり出してきて下腹部からソケイ部、ひざにかけて痛みや違和感を訴えるようになります。

腸はまた、腹膜や腹筋に包まれて支えられているため、背中の背筋群とバランス関係にあります。そのため筋膜のストレスで腹膜や腹筋が弱くなると、背筋が緊張して腰椎をお腹に押し出し、腰の湾曲が骨盤に近いところで急に強くなってきます。

そのような状態で運動をすると、腸の筋膜からつながった足やひざの筋が限度に近いほど伸ばされているので、決まってこれらの筋がつって伸びなくなる坐骨神経痛に見舞われます。

このような一連の症状は腸が直るとすべて消えるというものではなく、体全体のバランスを整えない限り、さまざまな症状を入れ替わり作り出し、いつまでも消えません。

腸は体の中で最もストレスのかかる臓器であり、しかもお腹の中心に位置してほとんどすべての臓器に接しているため、周りの臓器にストレスを広げてしまいやすいのです。

このような意味でも私たちは本来の姿勢を取り戻し、維持する必要があるのではないでしょうか。